いわて希望の宿ネットワーク事務局スタッフの菊池です。
本日は岩手の伝統芸能として外すことのできない早池峰神楽の公演情報をお届けします。
11月9日(金)に釜石にて行われる「釜石市民芸術文化祭」に早池峰神楽の大償神楽保存会が出演されます。
早池峰神楽とは早池峰山の麓、花巻市大迫町に伝わる2つの神楽のことです。
ひとつは早池峰神社に奉納される岳(たけ)神楽、もうひとつは大償神社に奉納される大償(おおつぐない)神楽です。
2009年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことで「早池峰神楽」という名前をご存じの方も多いと思います。
調べてみますと、早池峰神楽の成立は正確にはわからないそうです。
しかし、早池峰神社に文禄4年(1595)と記された獅子頭があること、
長享2年(1488)の神楽伝授書があることから、500年以上の伝統を持つ、非常に伝統ある神楽だといわれています。
ちなみに、能を大成させたといわれる世阿弥の『風姿花伝』の成立は1400年頃と言われています。
能ができる前の古い要素を取り入れた可能性がある、と言えるわけです。
古来より霊山として信仰された早池峰山信仰を軸に、神々への敬意と人々の娯楽の要素が
脈々と現代まで受け継がれているのが早池峰神楽の素晴らしさだと言えます。
衣裳や小道具、どれをひとつとっても悠久の歴史ロマンを感じられる、そんな早池峰神楽を是非ご覧下さい。
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